主な作品

杉と漆喰の家

目次
設計へのこだわり
自然素材へのこだわり
造り付け家具へのこだわり


設計へのこだわり

従来の和風住宅の常識にとらわれない家づくり

和風建築というと無節の柱に柾目の長押や銘木の床柱といったイメージがあります。
今でも、それを格式が高いとする見方がまだまだ残っています。
そして今では、節がなく狂いも少ないということで張物や集成材の柱まで使って和風の体裁を取り繕うとしています。
しかし、和風建築の原点をとはなんでしょう?
一昔前は、自分の裏山の木を製材し「この材料は何処へ使おうか?」と大工さんと考える楽しみがありました。
だから多少節や割れがあっても材料に愛着を持ち、家が完成してからも材料を眺める喜びがありました。
しかし、表面的に見栄えするだけの張物や集成材の柱では愛着が持てる訳ががありません。
F邸は和風の格式と権威をかなぐり捨て、身近に存在する木を使って家を造るという和風建築の原点に帰り、堅苦しい和風の決まり事に囚われずに、和風ならではの自然の素材をもっと自由に生かしてみたいと考えました。

外観の写真です。
シンプルでモダンなデザインを目指しました。
鬼瓦は地震のせいで無いのではありません。
和風の常識の鬼瓦は最初から付けませんでした。


玄関です。
木製にこだわりました。


玄関を入ると坪庭が見えるホールです。
ホールは高い天井になっています。



上の写真がリビング部分外観。下の写真がその内部です
リビング前には夏の日ざしを遮る大きな庇。高所の小窓は庇をつけた暗さを補い、部屋の奥まで光を取り込みます。


これもリビングの写真です。
床から天井まで全て杉材を使用しています。
壁は真壁(柱を見せる作り方)になっています。
奥の飾りだなやテーブルも手作りで作りました。


和室です。
杉材で統一された空間は、シンプルで飾り気の無いくつろげる空間です。




上の写真は和室外側、下の写真が和室内側です。
和室の木製建具は4枚すべて引きこむ事ができます。
同様に内障子も4枚すべて引きこむ事ができます。
下の写真はすべて建具を引きこんだ状態の写真です。
全開放した時の開放感は古きよき時代の日本の家を思い起こします。


ピアノが置かれた室です。
節のある杉板で作られた建具が素朴な感じで落ち着きます。



寝室です。和室になっています。
写真は出窓部分です。
窓上には格子をつけてエアコンを隠しました。
窓下は収納になっています。



上の写真は浴室外部です。目隠しのおおいがあります。
下の写真が浴室内部です。浴室から坪庭に出られるようになっています。
浴室の床は十和田石、壁はひのきの板を張りました。


書斎です。
左側が造り付けの本棚。右側が杉の1枚板の机です。


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自然素材へのこだわり

1.自然乾燥させた杉材を使用

家の材料は全て国産の杉材で作りました。現在、機械で乾燥させる人工乾燥材が主流ですが、柱、梁とも時間をかけて自然乾燥させた杉材を使っています。
自然乾燥材は木材本来の健康的な赤味がよく出て、カンナで削るほどに艶が出ます。これは人工乾燥材では出ない美しさです。

赤味がきれいな自然乾燥材の梁です。


2.断熱材には自然素材のフォレストボードを使う。

断熱材にグラスウールや発泡スチロールといった化学系の断熱材を使いたくありませんでした。そこで選択したのが杉樹皮で作った自然素材の断熱材、フォレストボードでした。原料は、杉樹皮とバージンパルプ、 トウモロコシから作られたコーンスターチ糊です。秋田から取り寄せて使いました。

屋根にフォレストボードを敷き詰めているところです。

壁にフォレストボードを張ったところです。
ここに漆喰を直接塗ることにより、フォレストボードの良さを生かします。


3.塗料も自然素材にこだわる

木炭塗料、柿渋、キヌカ(米ぬか塗料)などの自然塗料を使っています。

土台に木炭塗料を塗布しているところです。。防蟻剤や防腐剤などの薬剤を使用せずに天然素材の木炭塗料を使用します。


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造り付け家具へのこだわり

杉材を使用した手作り家具

既製品の家具は合板やプラスチックを使ってあって自然素材とはいえません。粟野ハウジングでは、杉材を使って家具を作成してみました。

流し台です。
引き出し内部にも合板は使っていません。


食器棚です。
食器棚の上半分と下半分の写真です。


飾り棚です。
一番上部の格子は稼動してエアコンの目隠しになります。


流し台です。
引き出し内部にも合板は使っていません。


リビングのテーブルです。
杉の1枚板で作りました。


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